訪問型のこども居場所づくり事業について
いつも熱く温かいご声援をありがとうございます。
秋田ノーザンハピネッツでは、「B.LEAGUE×日本財団まちづくり助成」の採択を受け、「スポーツチーム型のこども居場所モデル」の普及に取り組んでいます。
その柱の一つが、「キッチンカー機能&プレーカー機能付き移動型こども食堂による県内25市町村訪問型事業」(通称:プレイキッチンカー事業)です。
この事業は、秋田県が抱える地域課題、特に子どもたちの「機会格差」の解消を目的としていて、9月に最初の活動を実施しましたのでご報告します
※プレーカー
遊具や遊び道具を積んだ自動車のこと。
公園や保育園、地域のイベントなど、子どもたちが集まる様々な場所に出向き、安全で創造的な遊びの場を提供します。
事業の目的と対象
この事業は、親の所得状況にかかわらず、すべての子どもが栄養バランスの取れた食事、安全で安心できる居場所、スポーツや遊びの機会にアクセスできるようにすることを目指しています。
特に経済的に困難な家庭の子どもたちが抱えやすい機会格差を埋め、地域全体で子どもを支える仕組みをつくることが狙いです。
対象は15歳以下の子どもとその保護者で、参加は無料です。
プレイキッチンカーの特徴
専用車両「プレイキッチンカー」は、キッチンカー機能(食事提供)とプレーカー機能(遊び・運動の機会提供)を兼ね備え、地域に「移動する居場所」を届けます。
食事の提供(キッチンカー機能)
提供方法は、現地での車内調理、秋田市の製造拠点からの運搬、または訪問先の調理室利用など、地域の状況に応じて柔軟に対応しています。
既存のこども食堂と連携する場合は1~2品の提供、単独開催時には弁当形式の配布やカレーなどを想定しています。
運動・遊びの提供(プレーカー機能)
秋田ノーザンハピネッツのジュニアスポーツ教室のスタッフが主に担当し、子どもたちに身体を動かす楽しさを伝えます。
教室のようなものではなく、マット、跳び箱、トランポリン、鉄棒などの運動器具を搭載しており、スポーツ教室や鬼ごっこなどを実施し、身体を動かす楽しさを感じてもらえるような空間を一緒につくります。
悪天候や長い冬で屋外の遊びが制限される秋田県の特性を踏まえ、屋内開催も可能です。
実施状況と今後の計画
この事業は、2025年9月から本格的に開始しました。
中長期的には、巡回ルートと頻度を最適化し、実施体制を確立する計画です。
初年度の2025年9月~2026年2月までに県内25市町村すべてを訪問することを目指していて、1回あたり約50名の参加を想定しています。
これまでの実施例
9月13日(土) 鹿角市:初回開催、200食を提供。
9月20日(土) 大館市:秋田ノーザンハピネッツ プレシーズンゲームと同時開催、60食を提供。
9月21日(日) 能代市:同じくプレシーズンゲームと同時開催、60食を提供。
現在も各市町村やこども食堂団体との調整を進めており、県内全市町村を巡回する計画です。
地域連携と将来的な展望
この事業は、行政・地域団体と連携をしながら進めてまいります。
すでに複数の市町村や地域のこども食堂団体との連携や、周知協力の調整を行っていて、活動場所の提供や支援体制の構築を協議しています。
将来的には、常設拠点・訪問型支援・レシピアプリを組み合わせた複合的な支援モデルを確立し、BリーグやJリーグなどの他地域のプロスポーツチームにも導入・普及させることを目指しています。
この事業は「B.LEAGUE・日本財団 スポーツ×地域課題解決のまちづくりモデル事業」の一環として実施しています。
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