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【クラファン終了まで残り5日】ユース世代に海外スキルアップの機会を!

いつも熱く温かいご声援をありがとうございます。

秋田ノーザンハピネッツでは、9月30日までチーム創設15周年記念事業としてクラウドファンディングを実施しています。



今回のクラウドファンディングでは大きな目的のひとつとして秋田ノーザンハピネッツU15男子チーム、女子チームから選手各1名を選抜し、海外研修としてスキルアップの機会を作りたいと考え、みなさまにご協力をお願いしています。


すでにたくさんのみなさまにご賛同・ご支援をいただき、本当にありがとうございます。
プロジェクトはあと5日で終了となり、現在までに3,500,000円以上のご支援をいただいておりますが、目標の500万円を達成するには、もうひと踏ん張りというところです。

そこで今回は水野勇気社長、U15男子の吉元悠ヘッドコーチ、U15女子の内村祥也ヘッドコーチが、秋田の未来を担うユース世代の海外スキルアップ企画への想いを語ったスペシャル対談をお届けいたしますので、ぜひご覧いただければ幸いです。

<動画版>



<テキスト版>

目次
・秋田ノーザンハピネッツ所属の元プロ選手がヘッドコーチを務めるU15男女チーム
・2013年、バスケットボールスクール立ち上げ時の苦労
・2017年、周りに支えられてスタートしたU15男子チーム
・ユースコーチとしてやりがいを感じるとき(吉元)
・2018年、Bリーグクラブでも先駆けだったU15女子チームの立ち上げ
・ユースコーチとしてやりがいを感じるとき(内村)
・ユース出身の特別指定選手が誕生!トップチームで初得点を決める
・秋田からハイレベルな選手を輩出するための指導で心がけていること
・海外スキルアップ候補地はヨーロッパ(スペイン他)、アメリカ、オーストラリア
 


秋田ノーザンハピネッツ所属の元プロ選手がヘッドコーチを務めるU15男女チーム

水野社長(以下、水野) 今日はただいま絶賛挑戦中のクラウドファンディングの大きな目的の一つとして掲げている秋田ノーザンハピネッツU15チームの選手(男女1名)に海外でのスキルアップの機会を作るというプロジェクトについて、今回なぜそういったプロジェクトを発足することになったのかという意義をお話できればと思っています。
 今日はお二方に来てもらっています。自己紹介お願いします。

吉元コーチ(以下、吉元) U15男子ヘッドコーチ(以下、HC)の吉元悠です。よろしくお願いします。

内村コーチ(以下、内村) U15女子ヘッドコーチの内村祥也です。よろしくお願いします。

水野 ということで、いま2人はU15男子・女子のヘッドコーチを務めてもらっていますが、チーム15周年という節目のシーズンということでせっかくなのでまず懐かしい話をできればと思います。そもそも二人は元選手として入団し、引退後に社員として入社していますが吉元コーチは現役だったのはbjリーグ時代でしたね。

吉元 2011-12シーズンですね。

水野 カズさん(中村和雄 元ヘッドコーチ)の時ですね。

吉元 はい、そうですね

水野 当時はどうでしたか?

吉元 大変でしたね(笑)

一同 笑い

水野 大変ってどういう意味で…?(笑)

吉元 みなさんもお分かりだと思うのですがちょっと厳しくてですね、高校時代にタイムスリップしたかと思っていました(笑)

水野 プロとしての経験は1シーズンだったと思うのですが実際今コーチとして教えていてそのときの経験ってどうですか?

吉元 いや、もうものすごく自分の中でベースになっている部分がたくさんあって、やっぱりプロ選手を目指しているという目標を持った選手たちがユースには多いので、それに対して僕が経験してきたことだったり、実際こういう環境だったというのは、伝えることが多いので、それは僕の今の指導にもすごく活きています。実際経験してきたことを伝えつつ、今後なりたい選手像やプロになるために必要なことを教えるという自分の指導につながっています。

水野 なるほど。では次に内村コーチの現役時代は…

内村 はい、2014-16シーズンの2シーズンですね。

水野 長谷川誠元ヘッドコーチ(現テクニカルディレクター、以下TD)のもとでプレーをしたと。その前は…

内村 東京サンレーブス(当時)で1シーズンです。

水野 で秋田に移籍してきたと。

内村 はい。東京サンレーブスと秋田ノーザンハピネッツではチーム環境も全然違って、秋田に移籍してからは練習、ウエイトトレーニングなどさまざまな環境が整っていたのでものすごく中身の濃い2シーズンでした。

2013年、バスケットボールスクール立ち上げ時の苦労
水野 まあそういう意味では二人ともプロ選手としてはものすごく大成したとまではいかなかったかもしれませんが、逆に苦労しながらやってきたというその選手時代の経験が、今の指導にはすごく活きているんじゃないかと思っています。吉元コーチは引退後の2012年に、内村コーチも2016年に二人とも社員として入社してくれました。吉元コーチの入社時はまだスクールもなく、アカデミーという部門もない中で、吉元コーチにやってもらうという流れの中でまずスクールが2013年にスタートしました。やっぱりスクールの立ち上げは結構大変だったと思いますが、どういう思い出がありますか。

吉元 一番は人が来てくれるのかというのはすごい不安でした。最初は秋田市内2箇所だけだったのですが開校してみたら意外と体験なども含めみなさんに来てもらえて、ある程度は入会してくれた人がいて、まだ規模は小さかったのですが、ベースができてスタートラインに立てたかなという印象でした。

水野 最初は指導者が吉元コーチ一人だった。なので吉元コーチが体調不良になったらどうしようみたいなね。実際、入社当初は正直よく風邪引いてたの。

吉元 はい(苦笑)

水野 また風邪かよ~(小声)みたいな(笑)

一同 笑い

水野 でもこれが不思議なもんでスクールを始めてやっぱり責任感が多分生まれてきたのかな、そういう休みはほぼなくなって。やっぱりそういう責任持って仕事するって大事だなってのをすごい感じたのを僕は覚えてますね(笑)この間聞いたのが、選手やめて会社に入って最初はストレスで?

吉元 帯状疱疹できましたね(笑)

水野 まあやっぱそれだけね、選手とは当然仕事がガラッと変わったので、そんな中で立ち上げからスクールを作ってきてくれて。今度はBリーグが始まってライセンスの関係上、ユースチーム、まずはU15男子の立ち上げが必要になるということでスタートしたのが2017年。本格的にはその翌年2018年からチームが始動しました。女子の方も内村ヘッドコーチのもとでスタートしたのが2018年。2021年からはU18男子チームも始動し、こちらも秋田ノーザンハピネッツの選手だった菊地勇樹さんがヘッドコーチという体制でやっています。
 U15男子の立ち上げもまたゼロからのスタートでしたが、この時はどうでしたか?

2017年、周りに支えられてスタートしたU15男子チーム
吉元 そうですね。立ち上げの時はまず初めに僕が小・中学校の頃からお世話になっている先生とか知り合いの方々に相談して、幸いなことに実際いろいろな方がユースチームを立ち上げるってなった時にやるなら協力するよと言ってくださる先生たちがすごく多くて。そういう人たちのいろんな協力があってまずチームという形にできました。そこから少しずつですがユースチームというものが広がっていってチャレンジしたいという選手が増えてきて。本当に最初はいろいろな人の協力があったから立ち上げられたと思っています。

ユースコーチとしてやりがいを感じるとき
水野 実際スタートしてみてしばらく経っていますが、教えている中でのやりがいとかって、どういうところですか?

吉元 やっぱりそのバスケットボールの技術の成長はもちろんなんですけど、水野社長がよく僕ら社員にも考えて行動するとか自分で主体的に動くということをおっしゃっていますが、そのことを早い段階から教えて、その考え方を持たせたほうがいいっていうのを常に言われてるので、それを選手にしっかり伝えているんですね。バスケットが上手くなるのはもちろんですが、僕らが言わなくても選手が考えて行動できたり、いろんなところで成長が見えるとそういう部分がやっぱり一番大事だなと。もちそん僕らコーチたちはバスケットのスキルを教えますし、自分たちもそういう勉強はしていますが、やっぱり考えて行動するとか人間性の部分が成長するとバスケットスキルも伴ってくると思うので、そういう成長が見られたときはやりがいというか、やっててよかったなぁと感じるところです。

2018年、Bリーグクラブでも先駆けだったU15女子チームの立ち上げ
水野 で、内村コーチが女子の立ち上げをしてヘッドコーチをやっていますが、当時女子のユースチームはBリーグの中で持っているクラブが少なかったと思いますが。

内村 そうですね、秋田は早かったですね。

水野 今は増えてきたけれども、そういう意味で立ち上げ時の苦労はありましたよね。そもそもBリーグのライセンスの条件では求められてはいないのでBリーグの大会がなかったりとか、そういう男子とはまたちょっと違った環境下の中でスタートしていますが。

内村 立ち上げた当初は吉元ヘッドコーチと一緒に男子のアシスタントコーチをやっていたので会場に行けばよく女子を始めたね、とか女子チームを始めて選手は来るの?というような周りの声がありました。でも実際活動し始めたら、多くの選手が門をたたいてチャレンジしにきてくれたので人集めという部分ではそこまで苦労はしませんでした。ただ二重登録という問題で部活かクラブチームか選択していくっていうところでは、今でこそ30名以上になりましたが、やはり初めのころは3、4人で本当に少なかったので、この後どうなっていくかなっていう不安はありました。ただ先輩たちが活動してる姿を見て翌年から多くの選手が動いてくれましたね。

ユースコーチとしてやりがいを感じるとき
水野 内村コーチは指導していてやりがい感じる時はどういう時?

内村 我々ユースの方針でもある育成という部分で、あの選手が一年前、数カ月前、数週間前はこうだったけど、今はこうだねっていうバスケットの技術の面でも、人としての部分、振る舞いとか考え方とかで変化が見られた時が一番やっててよかったと思います。 なので3年通してどれぐらい変化と成長が見られるのかなっていうのが一番最後に楽しみとして待っているのかなと思いながら日々活動しています。

ユース出身の特別指定選手が誕生!トップチームで初得点を決める
水野 そうですね。まあ当然バスケットボール競技の育成なのでスキルを上げるという技術的な部分は大事。だけど社会に出たときにバスケットボールやる人もいれば、そうじゃない仕事に就く人もたくさんいる中で、僕もユースを立ち上げた思いとしては、もう一つ、やっぱり人間性であるとか社会に出て通用する人材をバスケットボールの活動を通じて育成するという目的があるので、そういう卒業生になってくれると嬉しいなあというふうに思ってます。
 そんな中、まだまだ歴史が長くないですが昨シーズンはU15を経験した小川瑛次郎選手が特別指定選手としてトップチームでプレーしました。まだ大学一年生ですが、このことは吉元コーチにとっては非常に嬉しいものがあったんじゃないかなと思うんですけれども。

吉元 そうですね。すごくうれしかったですね。僕ら2人も試合会場で3ポイントシュートを決めたのを見たので本当にうれしかったですね。

水野 そういう部分でいうと僕も、あぁ~良かったなと思ったのは彼の背番号がなぜ13番かということを本人に聞いたら吉元コーチの現役時代の背番号をつけました。ちょっとそれが本当ちょっとうれしかったなあと。それで吉元コーチに話したら…

吉元 そうですね、それは本当にうれしかったですね。

水野 本当に指導者冥利に尽きるんじゃないかなと。教えてる時もそうですが、そのあとにもそういう話をしてくれるのは非常にうれしいんじゃないかなと思います。
 県民球団宣言の3つの理念で掲げているうちの一つに世界に通用する選手の育成を掲げているのでこのアカデミーの活動はそこへ向かっていくために大事なことだと思います。ましてここ最近では日本人のNBA選手が生まれているということは日本バスケのスタンダードが上がっているということ。なので可能性やチャンスがあるということで僕らも目標、夢はNBA選手の輩出です。当然、あとは秋田ノーザンハピネッツでプレーする地元秋田出身の選手がたくさん生まれるようになったらいいなと思います。
 そういうことを考えるとき教える上で意識していることがあればそれぞれ教えてほしいです。

秋田からハイレベルな選手を輩出するための指導で心がけていること
吉元 僕が意識していることはカテゴリーは中学生、高校生とありますが、もうこのレベルでいい、これでいいんだということはないので、シュートを決めた後でも、いいパスやディフェンスができた時でも、上にはもっと上がいるっていうことを常に伝えています。じゃあその上のレベルにいくためには次はどういう強度が必要かを考えるとか。やっぱりどうしても上手くいったりすると、そこで落ち着いちゃったりっていうところが見える年代なので、そこをしっかり刺激してあげて、目指すところはどこですかっていうのをちゃんと明確にしてあげています。 プロを目指すなら、今度は留学生や外国人がいる中でシュートを決めたり、そのレベルの選手に対してバスケットしなければいけないので、それならどうしたらいいですかっていうのを常にアプローチというか、より良くなるためにすべきことを考えるよう常に刺激しながら伝えています。 

水野 高い目標を持つことってめちゃくちゃ大事だと思うので、そういうプッシュしていってもらえればなと思います。

内村 秋田でプレーした時のヘッドコーチが長谷川誠さんなのですが、彼自身プレーヤーとしてすごいキャリアがある方で、その2シーズンの中で特に学びとして得たものは、プロであるためには、そして自分自身が成長するためには、オンコート・オフコートさまざまなところでどのような考えを持って、どのようなことをやっていかないといけないのかというたくさんの教えです。今、ユースの育成・指導する中で上手くなるために、成長するために何をしないといけないのかという物事の考え方、バスケットだけやっても上手くならないよという部分をいろんな視点から教えることを今でも大事にしています。上手くなりたいのはみんな同じ。その中でどれだけ効率よくオンコート・オフコートともに自分で考え、物事を整理して上手くなっていけるのかという部分は、常にコミュニケーションを大事にアプローチしています。

海外スキルアップ候補地はヨーロッパ(スペイン他)、アメリカ、オーストラリア
水野 秋田のある意味ベースの考え方で、選手がいかに自分の意思で主体的に考えて、準備も含め、プレーするか、そういったところをアカデミー活動を通じて子どもたちが身につけてくれればいいなと思います。
 では今回のクラファンのプロジェクトについて、開幕戦特別演出ともう一つ大きなプロジェクトとして考えているのがU15の選手男女1名ずつを海外研修として派遣をするというプロジェクトです。現在の候補地なのですが、ヨーロッパまたはアメリカ、オーストラリアの中で一番適した場所を今後選んでいこうと思っています。過去bj時代には田口成浩選手や大塚裕土選手など数名がアメリカに行ってスキルコーチに習ったことがあるのでそういった選択肢もあると思っています。ヨーロッパは育成の様々なノウハウがあるということで、例えばスペインであればペップ(ジョゼップ・クラロス・カナルス)元コーチに相談してそういったプログラムを組んだり、今イタリア、フランスにもつながりがありますので一つの選択肢かなと思います。オーストラリアはミック アシスタントコーチが育成のネットワークを持っているので可能性があります。今後、年内にはしっかりと話を詰めて2人を送り出したいと考えています。吉元コーチ、内村コーチにも一緒に行ってもらいたいと思っていますが、今回のプロジェクトで子ども達にどういうことを期待していますか?

吉元 まず一つは、海外のバスケットボールが自分より上のレベルだと思うので、高いレベルのところに行くことによって感じることがあり、自分の価値観が全然変わってくると思いますのでそれを経験してきてほしいです。15歳でそういったいろんな経験をできるというのは、本人にとってものすごく刺激になると思いますし、その経験が絶対に今後、例えばプロを目指す選手にも大事な経験になると思うので、すごいうらやましいなとも思います。

内村 まず私はこういうクラファンという形でサポート・支援していただいた方の存在や、これを企画してくれた会社、そういう方たちのサポートはまず当たり前ではないと思ってほしいです。こういう経験のチャンスがあるのも、ある意味うちのユースにいるからですので、そういったところへの感謝の気持ちを持つ意識は、これから高いレベルにいき、プロや代表選手になれば絶対大事になってくると思います。そういう方たちの存在に対するありがたみ、そして感謝の気持ちを大事にしながらも、ホンモノを肌で感じることで、自分自身をもう一度見直すきっかけ、新たに成長するためのきっかけがいっぱいあると思いますのでたくさん見つけて来てほしいです。

水野 そうですね。今回、サポートを受けて行けるということで、それに対して感謝できるということはすごく大事だなと思います。あとやっぱり経験することですね。これはよく長谷川TDが言うのですが、彼もプロ全盛期にアメリカの独立リーグに挑戦していて、当時は日本人として初めての海外プロリーグ挑戦でしたが、その中で行くことの意義、行くだけでも価値があると。要するに日本では全く経験できないことが海外だと経験できてそれが大事だと。そもそも秋田で家族と一緒に生活していて当たり前にご飯が出てきたりという環境から海外での生活は全然違うと思うので、すごいいい経験だろうなと思います。僕としてはコーチの二人にも海外に行くことによって新たな知見を得て、これからのユース生の育成にも活かしてもらうということも期待している部分なので、今回非常に僕も楽しみなプロジェクトだと思っています。 ですのでぜひ皆さんクラファンへのご協力をお願いしたいなというふうに思います。

水野・吉元・内村 よろしくお願いします!