【第9回目】城東スポーツ整形クリニックpresents【ORAHOのアスリート飯】
【連載第9回】食からはじまる、栄養と体づくり ORAHOのアスリート飯
いつも熱いご声援ありがとうございます。
秋田ノーザンハピネッツでは、未来を担う育ちざかりの10代アスリートに向けて(もちろん成人の方々も!)おすすめのメニューを紹介する連載「ORAHOのアスリート飯」を開始します!
連載にあたり城東スポーツ整形クリニック様にご協力いただき、季節や旬に応じた食材の栄養価なども紹介。また、紹介するメニューは、秋田ノーザンハピネッツのこども食堂”みんなのテーブル”にも登場予定です。
学生アスリートはもちろん、ご飯を作られる保護者のみなさんもぜひ、御覧ください。
第1回目 キーマカレーはこちら
https://northern-happinets.com/news/detail/id=16353
第2回目 鶏のクリーム煮はこちら
https://northern-happinets.com/news/detail/id=16409
第3回目 ロールキャベツはこちら
https://northern-happinets.com/news/detail/id=16503
第4回目 イワシの蒲焼きはこちら
https://northern-happinets.com/news/detail/id=16556
第5回目 ほうれん草とちりめんじゃこのペペロンチーノはこちら
https://northern-happinets.com/news/detail/id=16640
第6回目 豆腐の具だくさんグラタンはこちら
https://northern-happinets.com/news/detail/id=16714
第7回 豚肉とりんごの生姜・にんにく焼きはこちら
https://northern-happinets.com/news/detail/id=17256
第8回 手羽元とたっぷり野菜のポトフはこちら
https://northern-happinets.com/news/detail/id=17321
監修・記事:長嶋智子(JSPO公認スポーツ栄養士)
レシピ紹介:秋田ノーザンハピネッツのこども食堂”みんなのテーブル”
第9回 タラのムニエル トマトソース添え
おすすめポイント
「ムニエル(meuniere)」はフランス料理の魚の調理法の一つです。ムニエルは、フランス語で「粉屋の娘」を意味しているようで誕生したその逸話に、名前の由来を見ることができます。下ごしらえをした魚の切り身に塩・こしょうで下味をつけ、表面に小麦粉をまぶし、バターまたはオリーブオイルなどで両面を焼くという料理です。ムニエルには舌平目やスズキ、鯛、カレイ、タラなど白身魚がよく使われます。小麦粉のコーティングにより魚のうま味を閉じ込め、表面はカリッと香ばしく、中はふっくらとやわらかい、食感の違いを楽しむことができる料理です。淡泊な味わいの白身魚はバターやオリーブオイルなどによりコクと風味が加わります。調理法自体はシンプルですが、レモン汁をかけたり、バターソース、ホワイトソース、タルタルソースやトマトソースなど様々なソースにより、幅広くアレンジできる料理です。白身魚で作ることが多いムニエルですが、サケやカジキ、エビやホタテなどでも美味しく作ることができます。そのとき手に入りやすい旬の魚介類で作ってみてください。
タラのムニエルトマトソース添えの栄養
雪の季節の北国には欠かせない魚「タラ」。淡白な味わい、あっさりとした白身でさまざまな料理と相性のよい魚です。タラは世界中で好まれ、食べられている魚の一種です。
■マダラ
日本海北部やオホーツク海など、寒い海に生息しています。淡白な白身で、鍋物に使われることが多いです。タラの身は火が通りやすく、崩れやすいことが特徴です。加熱時間が長くなり過ぎないようにすることが美味しく食べるポイントです。たらの精巣は「白子(しらこ)」と呼ばれ、鍋物や汁物に使われますが、特にマダラのものは高級とされています。
■スケトウダラ
北太平洋と日本海に生息しています。鮮度が落ちやすいため、竹輪やかまぼこなどの練り製品やたらこや明太子の原料として、また、干物にして食べられます。
「タラ」はタンパク質を豊富に含み、脂質が少ない食品です。マダラのタンパク質量は100g中に14.2g、脂質は0.1gです。脂質は魚の中でも特に少なく、脂質の摂取量が気になるアスリートにお勧めです。また、加熱しても硬くなりずらいことから消化が良く、胃腸が弱っている時、食欲が落ちている時に無理なく食べられる食品です。マダラは脂肪分が少ない割にうま味がしっかりと感じる魚です。これはグルタミン酸などのアミノ酸が豊富に含まれているためです。グルタミン酸は体内でも合成されるアミノ酸ですが、ハードなトレーニング、風邪やけがなど身体にストレスがかかると必要量が増します。グルタミン酸には疲労感軽減や抗疲労効果などが期待されています。マダラにはロイシンやリジンなどの不可欠アミノ酸(必須アミノ酸)も多く含まれます。ロイシンには筋タンパク質合成の促進と抑制効果があり、筋肥大、増量を目的とするアスリートに重要なアミノ酸です。また、リジンは体の成長や組織の修復に関わるアミノ酸とされ、「タラ」は成長著しい子どもから骨格筋が減少しやすい高齢者まで、広い年代でおすすめしたい食品です。
今回のムニエルには油分としてオリーブオイルを使っています。オリーブオイルはオレイン酸が主成分であり、オメガ9系の油と言われます。このオメガ9系の油は酸化しにくい油です。体内でも作ることはできますが、それだけでは不足することがあるため食事による摂取が推奨されています。また、動脈硬化や高血圧の予防など、高い健康効果が注目されています。オリーブオイルにはポリフェノールやビタミンEなど天然系抗酸化物質が含まれています。ハードなトレーニングで活性酸素を増やしやすいアスリートにとって、オリーブオイル摂取は運動能力改善効果につながることが期待されます。
参考文献
からだにおいしい魚の便利帳.高橋書籍
日本食品大事典.医歯薬出版株式会社
日本食品標準成分表2020年版(八訂)本表・アミノ酸成分表
作り方:タラのムニエル トマトソース添え
<材料>(4人分)
○タラ (切り身一人前200g):4切れ
○塩こしょう:2g
○薄力粉:小さじ4
○オリーブオイル:小さじ4
-----トマトソース-----
○玉ねぎ:100g
○ピーマン:100g
○オリーブオイル:大さじ4
○レタス:40g(ベビーリーフや水菜など葉物野菜で代用可)
○カットトマト缶・・・200g
☆ケチャップ・・・大さじ2
☆コンソメ顆粒・・・小さじ2
☆すりおろしニンニク・・・小さじ1/2
作り方
1.ピーマンはタネとヘタを取り除いてみじんぎりに、玉ねぎも同様にみじんぎりにする。
2.タラに塩こしょうをふり、薄力粉をまぶす。
3.中火で熱したフライパンにオリーブオイルをひき、タラを入れ、全体に焼き色が付くまで焼いて取り出す。(目安4~5分)
4.同じフライパンでトマトソースを作る。余分な油を拭き取り、オリーブオイルをひいて中火で熱し、1の野菜をを入れて2~3分程炒める。
5.玉ねぎに火が通ったらカットトマト缶と☆を入れて、中火でひと煮立ちさせたあと、火から下ろす。
6.お皿にトマトソースを敷いてレタスを添え、その上にタラを盛り付けて完成。
ポイント1:タラはフライパンで焼く直前に薄力粉をまぶすとカリッとした食感に。
ポイント2:トマトソースはひと煮立ちさせると酸味が飛びまろやかな味わいに。
ポイント3:バターではなくオリーブオイルを使用して、蛋白なタラを風味を引き立たせて。
○秋田ノーザンハピネッツのこども食堂”みんなのテーブル”でも2023年2月22日(水)登場予定です!
詳しくはHP(TwitterとInstagramのウォールがあります)をチェックしてください。
第1回目 キーマカレーはこちら
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第2回目 鶏のクリーム煮はこちら
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第3回目 ロールキャベツはこちら
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第4回目 イワシの蒲焼きはこちら
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第5回目 ほうれん草とちりめんじゃこのペペロンチーノこちら
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第6回目 豆腐の具だくさんグラタンはこちら
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第7回 豚肉とりんごの生姜・にんにく焼きこちら
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第8回 手羽元とたっぷり野菜のポトフはこちら
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